2020/06/19
眼瞼下垂症は、まぶたに出る病状のひとつで、視界が狭くなるだけでなく、頭痛や、こり、自律神経症状などに影響することがありますので、ご注意ください。
加齢とともに次第に症状が出てきますが、2~30代以下の若い世代にも増えています。
たるんだまぶたは、病状により、保険治療でぱっちりとできることも ‼
眼瞼下垂症、先日のテレビ番組、【スゴ腕の専門外来SP 第7弾 】でも取り上げられていましたね。
車の運転時、バックなどで、視野が狭く感じる、
まぶたが重い、下がる、
目が小さくなったと言われる、
頭痛・肩こりがひどい、
まぶたの上がくぼむ、三重(みえ)まぶたになる、
などの方は、眼瞼下垂症の可能性があります。
まぶたを持ち上げる、筋肉に連なる膜のずれ、ゆるみや、皮膚の下垂が原因です。
加齢とともに個人差はありますが、症状が出てきます。
また、状況によっては2~30代から症状が出てくることもあります。
周囲の筋肉や、交感神経にも影響が出ますので、
まぶたの症状だけでなく、
頭痛、肩こりや、自律神経失調症、顎関節症などを引き起こすこともありうることが知られています。
また、おでこの筋肉の緊張で、血行が悪くなり、髪の毛が薄くなることもあるようです。
先日のテレビ番組、スゴ腕の専門外来SP 第7弾でも取り上げられていましたが、保険治療が可能です。
まぶたの症状の改善以外にも、頭痛や肩こり症状の軽減も期待でき、年配の方は、見た目も若々しい印象となります。
ただし、機能改善治療で、美容目的の手術ではありませんので、ご理解ください。
当院でも、毎年100人以上の方、200眼以上手術を行っています。
下記のチェック項目が当てはまる人は、診察を受けてみましょう。
・まぶたが重い、目じりの皮膚が下がる。
・まつ毛が刺さる。
・おでこのしわが深くなった。
・頭痛、肩こりがひどい。
・まぶたの上がくぼむ、眉が上がる、三重まぶたになる。
・まぶたが半開きになる。
・写真を撮るときあごを突き出している。
・コンタクトレンズ装用歴が長い。
・花粉症、アトピーなど、まぶたを擦る癖がある。
・もともと一重瞼。
手術費用は、保険適応となった場合、
3割負担の方で、自己負担4万数千円、
1割負担の方で、2万数千円となります(いずれも両瞼の費用)。
通常、特別なことがない限り、両まぶた同時に行います。
30分から1時間程度の、外来手術で行います。
両目とも見えますので、当日よりほぼ、通常の日常生活が可能です。
原則的に、局所麻酔で、まぶたの皮膚の切開・縫合を行う手術ですが、
症状によっては、切らない手術も適応できます。
ビフォーアフターです。
この方はまだ、30代ですが、眼瞼下垂症状が出ています。左はまぶたの上のくぼみと、まぶたが三重になる症状で、右も、ややまぶたの上のくぼみを認めます。
やせ形の3-40代の方に出やすいと言われています。
この方は、皮膚の弛みも少なかったので、両瞼30分程度の、切らない手術で治療しました。
皮膚の弛みがある程度見られる場合は、緩んだ皮膚の切除も同時に行う必要があります。