2021/07/26
脇汗(原発性腋窩多汗症)の外用薬、エクロックゲルが保険適応となりました。
昨年の11月処方開始の、ひまりニュースを見た患者さんも、
ブログ更新 翌日より、早速、来院、問い合わせが始まり、処方で、腋汗症状改善された方も、すでに多数いらっしゃいます。
腋汗でお悩みの方、処方ご希望の方は、受診してください(予約不要)。
1か月の薬剤費は、健康保険3割負担の方の場合、自己負担の目安は3千円程度となります。
処方は診察の上、Horngergerらの診断基準、HDSSの重症度により判定します。
以下参照にて、セルフチェックしてください。
局所的に過剰な発汗が、明らかな原因がないまま6カ月以上認められ、
以下の6症状のうち2項目以上あてはまる場合に多汗症と診断されます。
(日本皮膚科学会ガイドライン:原発性局所多汗症診療ガイドライン2015 年改訂版)
最初に症状がでるのが25歳以下であること
対称性に発汗がみられること
睡眠中は発汗が止まっていること
1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
家族歴がみられること
それらによって日常生活に支障をきたすこと
重症度を自覚症状で評価する尺度であるHDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale)により、患者さんの自覚症状によって1~4の4つに分類します。
3または4に該当する場合を重症の指標とします。
Strutton DR, et al.: J Am Acad Dermatol. 2004; 51(2): 241-248.
スコア1 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
スコア2 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
スコア3 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
スコア4 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある